9月6日、『KARATE1プレミアリーグ2019 東京大会』が日本武道館でついに開幕。大会初日は女子個人形、男子団体形、男子組手-60kg級、-67kg級、-75kg級、女子組手-50kg級、-55kg級の予選・敗者復活戦が行われた。
今大会は2020東京オリンピック出場権獲得ポイント対象大会で、国内で開催される五輪前最後の国際大会。平日にも関わらず全国から多くの観客が訪れた。
日本選手は、西村拳、五明宏人、清水希容、劉衛流チーム、浪速高校チームが決勝へ。岩本衣美里、大野ひかる、尾野真歩、中野壮一朗、小崎友碁、多田野彩香、中村しおりの7選手、団体形3チームが3位決定戦へ進んだ。
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特にこの日最大の注目は男子組手-75kg。この階級は世界選手権5度優勝のアガイエフ(アゼルバイジャン)が登場するからだ。
空手界のレジェンドと呼ばれるアガイエフのその伝説の始まりが、今大会の開催地である日本武道館。2008年11月の第19回世界空手道選手権大会(通称「世界空手東京」)、男子組手-70kgと無差別級の世界2冠を果たし、その名を日本に、世界に轟かせた。アガイエフが日本武道館で見せた、豪快な投げ、猛烈な突進力ある突き、革新的組手は、その後の空手競技を進化させるものとなった。
そんな彼の地・日本武道館での国際大会は、2008世界空手東京以来。今大会、11年ぶりにアガイエフが武道館に降臨した。レジェンドたる戦い、日本をホームかと思わせる勝ち上がりで決勝進出を果たした。
そんなアガイエフと決勝で相対することになったのが、23歳の日本の若きエース・西村拳。11年前に世界空手東京を観戦し、アガイエフに憧れた一人である。この日、ノア(ドイツ)、トーマス(アメリカ)といった同階級のトップ選手に豪快な蹴りを決めて会場を沸かすと、準決勝では昨年の世界王者であるアスガリ(イラン)に判定勝ち。アガイエフとの夢の決勝を実現させた。
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<9/6 大会1日目 決勝進出者・チーム>
女子個人形:清水希容(JPN)、SANCHEZ_JAIME SANDRA(ESP)
男子団体形:劉衛流(JPN)、浪速高校(JPN)
女子組手-50kg:RECCHIA ALEXANDRA(FRA)、BAHMANYAR SARA(IRI)
女子組手-55kg:WEN TZU-YUN(TPE)、TERLIUGA ANZHELIKA(UKR)
男子組手-60kg:CRESCENZO ANGELO(ITA)、ASSADILOV DARKHAN(KAZ)
男子組手-67kg:五明宏人(JPN)、UYGUR BURAK(TUR)
男子組手-75kg 決勝:西村拳(JPN)、AGHAYEV RAFAEL(AZE)
<メダルマッチ進出の日本選手・チーム>
女子個人形:清水希容 決勝進出
女子個人形:岩本衣美里 3位決定戦へ
女子個人形:大野ひかる 3位決定戦へ
女子個人形:尾野真歩 3位決定戦へ
男子団体形:劉衛流(喜友名諒・金城新・上村拓也) 決勝進出
男子団体形:浪速高校(笹岡丈流・松元風大・松元栞大) 決勝進出
男子団体形:帝京(在本幸司・本一将・本龍二) 3位決定戦へ
男子団体形:大阪学芸(久保弘樹・清水孝羅・松下秀助) 3位決定戦へ
男子団体形:山梨学院大学A(秋山陽輝・新城龍士郎・高尾恒輝) 3位決定戦へ
男子組手-75kg:西村拳 決勝進出
男子組手-67kg:五明宏人 決勝進出
女子組手-50kg:多田野彩香 3位決定戦へ
女子組手-55kg:中村しおり 3位決定戦へ
男子組手-67kg:中野壮一朗 3位決定戦へ
男子組手-67kg:小崎友碁 3位決定戦へ