9月12日(土)、 全日本空手道連盟が、大会開催における感染拡大防止のための講習会を日本空手道会館で開催しました。
挨拶に立った笹川堯全空連会長は、「空手道を愛するみなさんが、安心・安全に大会を開催できる体制を整えることが、我々の責務だと思い、関係団体の皆様のお力添えをいただきながら、科学的に立証できる方法で、開催に向け努力したい」と大会開催に向けての決意を語りました。
講習会では、高体連空手道部専門部委員長の南澤徹先生(JKF全国組手審判員、WKF国際審判員)が飛沫の削減効果について、科学的データに基づいた検証結果を報告しました。
飛沫データは、「メンホー」「マスク」「審判員のフェイスシールド」の3つを測定。その結果、メンホーにシールドを装着、一般的な厚さの不織布マスク、上下の長さを伸ばした審判員のフェイスシールドで、それぞれ98%の飛沫がカットできることが検証されました。
また、試験的に使用した高校生の大会において実施されたアンケートでは、メンホーシールドで通気口をふさいでも「気にならない」という回答が多勢を占めたと報告がありました。
笹川善弘全空連副会長は、「新ガイドラインは、競技力を損なわず、安全第一で大会開催へ一歩踏み出すためのものです。しっかり守っていただき、空手の大会は開催できるんだというモデルケースになれば、と期待しています」と語りました。
全空連では、新ガイドラインを9月中に発表する予定で、講習会の模様は後日、全空連公式YouTubeチャンネル「JKF CHANNEL」で公開されます。
日本空手道会館のロビーに設置された非接触型の消毒装置、ソーシャルディスタンスを示す通路のシート、
受付の飛散防止パネル、非接触型体温計(円内)
挨拶する笹川堯全空連会長
メンホーシールドを製作したミズノの担当者による着脱方法の説明