9月9日(水)、山形県東根市立大富中学校において空手道体験授業が行われました。
この体験授業は、令和2年度武道推進モデル事業の一環として行われるもので、山形県教育庁より山形県空手道連盟に要請があり実現に至りました。
今回の体験授業は、山形県空手道連盟の緑川寿幸常任理事(東京農業大学OB)をメイン講師として、同連盟の菊地健治副理事長がサブに付き、同連盟の加藤葵理事(帝京大学OB)、阿部莉々子選手(国士館大学2年)の4名で指導に当たりました。
事前の大富中学校との打ち合わせの中で、「実生活において何か役に立つ護身的な事を是非採り入れて欲しい」と要望があり、緑川講師と中学生女子でも容易に出来る技を相談して当日の授業に臨みました。
コロナ禍ということもあり、感染に充分配慮しておこなわれ、1学年2クラスのそれぞれ1時限の授業で、全員空手道の授業は初めての経験でしたが、みなさん真剣な眼差しで取り組んでくれました。
授業は空手道の歴史、礼法、立ち方、基本技と進み、護身の技の時間では加藤理事と阿部選手が相手から腕を掴まれた場合、襟首を掴まれた場合の対処法を判り易く実技演武し、生徒さんにも二人一組になり実際に体験してもらいました。特に女子生徒は、簡単に掴まれた腕を振りほどく事が出来たことに驚きと“出来た!”と云う達成感で満足した様子が見られました。
昨年「酒田市立鳥海八幡中学校」で実施した体験授業と同様に女性の指導者を配置した事で、特に女子生徒の皆さんに空手道をより理解してもらえたようです。山形県空手道連盟では、女性委員会が活発に活動しており、体験授業に女性委員を活用して行こうと思います。
今回の体験授業を通じて、空手道が実生活においても役に立つものだと実感してもらえたのではと自負しており、授業後のアンケートでは「体験授業はどうでしたか」の設問には、女子23人中20人が男子は19人中18人が「大変良かった」「良かった」との回答をいただきました。また、「武道の授業を選ぶならどの種目ですか」の設問には、女子は12人が男子は18人が空手道を選んでくれました。
この様な生徒さん達の熱い気持ちを、何とか山形県初めての武道必修化の空手道採用に結びつけられたらと強く感じました。