好評連載中の特集「強豪道場の練習メニュー探求」。9月発売の11月号は、1969(昭和44)年に大阪府堺市にて創設した全日本空手道連盟糸東会 太西会(西辻一浩会長・西辻勝司副会長)です。
太西会は、1969年に現理事長の西辻政雪先生により創設し、2002年に現会長の西辻一浩先生(興国高校→大阪工業大学OB)が二代目として引き継ぎ現在に至り、堺市を中心に総本部道場の他、20を超える支部を有しています。
現会長の西辻一浩先生は、「空手道の道は人生そのもので、伝統は重んじつつも過去に縛られるだけでなく、現代の進化や発展を柔軟に受け入れ、自身の空手に活かすことに励みなさい」 という先代の教えを受け、現在では目的を3つに分け、それぞれのクラスで稽古を行っています。
①黒帯を目指すクラス
②競技で勝つことを重視した強化クラス
③武道を研究し理解を深める稽古
特に強化クラスは「強い選手を育てよう。社会でリーダーシップの取れる人材を育てよう」 と2003年に数名の生徒達に「競技で勝つことに特化した練習」を始めたといいます。
「競技において特に小・中学生は、三位一体(選手のやる気、先生の情熱、親の協力)を大切にしています。登る道順や早さはそれぞれありますが、『頂点はひとつ』皆が同じ方向を向くことが大きな力になると思っています」(西辻先生)。
これらの指導の結果、競技での成績も上昇。今尾光(浪速高校→早稲田大学)、村上志久摩(浪速高校→京都産業大学)、辻田誠一郎(浪速高校→国士舘大学)の活躍の他、近年では山下浩奈(第21回〜23回全国中学生空手道大会女子団体形優勝・城南学園高校→大阪工業大学)、藤田煌(彩の国杯第13回全国中学生空手道選抜大会1年生男子個人組手優勝・浪速高校1年)が活躍しました。
また、今春には、矢野杏純(城南学園中3年)が彩の国杯第15回全国中学生空手道選抜大会2年生女子形で優勝、藤志門(堺市立泉ヶ丘東中3年)が2年生男子形で準優勝したことは記憶に新しいところです。
今回は、太西会で普段行っている練習の中から、形を打つ際の気をつけたいポイント(糸東流)と組手では自分の間合いに持ち込んでのフットワークを使った練習メニューを中心に紹介してもらいました。
詳細は、9月22日発売の11月号で掲載いたします。ご期待ください。