UAE・ドバイにおいて開催されている「WKF第25回世界空手道選手権大会」。
大会2日目の17日は個人組手5種目の予選が行われた。
前回2018年の世界選手権王者、女子組手-50kgの宮原美穂が強さを見せた。スピードある上段への突き技、中段蹴り、崩しと各技の巧みな使い分けで相手をリード。準決勝のモロッコ戦では先制後に一時逆転を許すも、そこから再逆転し勝利を収めた。
日本組手史上4人目となる世界選手権2連覇へ(過去は荒賀知子、迫祐美、迫祐子の3選手)、宮原が王手をかけた。
2017年のU21世界王者で、シニア世界選手権は初出場となる男子組手-67kgの中野壮一朗。準決勝でオリンピック金メダリストのスティーブン(フランス)と対戦。狙いすました中段突きのカウンターで先制するなどして追い詰めたが、試合終盤に上段蹴りを被弾。2ー3で惜敗し、3位決定戦へ。
この日は、宮原、スティーブンのように前回世界選手権王者やオリンピックチャンピオンがその強さを印象付けた。女子組手-61kgの世界王者でオリンピック金メダリストのジョバナ(セルビア)、男子組手-60kgの世界王者でオリンピアンのアンジェロ(イタリア)も決勝に進んだ。
大会3日目は、個人組手敗者復活戦と個人形予選、団体組手予選が行われる。
【決勝進出者】
女子組手-50kg:HUBRICH SHARA(GER)/宮原美穂(日本)
女子組手-55kg:ALLEN TRINITY(USA)/YOUSSEF AHLAM(EGY)
女子組手-61kg:SEROGINA ANITA (UKR)/PREKOVIC JOVANA(SRB)
男子組手-60kg:BROSE DOUGLAS (BRA)/CRESCENZO ANGELO (ITA)
男子組手-67kg:PAVLOV EMIL (MKD)/DACOSTA STEVEN (FRA)
【日本代表結果】
女子組手-50kg:宮原美穂(帝京大学職)決勝進出
女子組手-55kg:山田沙羅(ヒルトップ)1回戦敗退
女子組手-61kg:嶋田さらら(国士舘大学2年)3回戦敗退
男子組手-60kg:内野翔太(帝京大学2年)4回戦敗退
男子組手-67kg:中野壮一朗(イー・ギャランティ)3位決定戦へ