UAE・ドバイにおいて開催された「WKF第25回世界空手道選手権大会」。
大会5日目、最終日の6日目に各種目のメダルマッチが行われ、全種目の結果が確定した。
【優勝者、メダリスト】(JKFホームページより)
https://www.jkf.ne.jp/result/25wkfwc
【国別メダル獲得数】(WKFホームページより)
https://www.wkf.net/imagenes/campeonatos/world-championshipsmedal-25th-world-championships-dubai-001.pdf
日本選手団は今大会は金4銀1銅2の合計7つのメダルを獲得、国別メダル獲得は金メダル4個で世界一となった。一方で、エジプトは組手だけで金メダル3つを獲得、メダル獲得個数では日本を上回る8個を獲得した。女子団体組手を制しており、世界の組手をリードする選手層の厚い大国である。
日本のメダリストでは、注目の男子個人形のオリンピックチャンピオン・喜友名諒。決勝はオーハンダイで28.38点を記録。スペインのダミアンを圧倒して金メダルを獲得した。喜友名はこれで世界選手権4連覇を達成。この種目では史上最多となる。
組手では女子組手-50kg、日本の宮原美穂が優勝。決勝ではドイツの選手との我慢比べの試合で、スコア0ー0、判定3ー2で勝ち切った。これで宮原は世界2連覇。日本女子史上4人目となる快挙だ。
団体形では、日本男女がともに金メダルを獲得。在本幸司・本一将・本龍二の男子チーム、平紗枝・石橋咲織・籔本光咲の女子チーム、ともにダイナミックなウンスの演武、迫力の分解で会場を唸らせた。
女子個人形の大野ひかるは決勝でスペインのサンドラに敗れ銀メダル、男子個人組手では、-67kgの中野壮一朗、-84kgの森優太が3位決定戦を勝利して銅メダルを獲得した。
海外勢では、フランスの至宝・男子組手-67kgのスティーブンダコスタが決勝で相手を8ー0で圧倒し金メダル。2018年の日本ナショナルチーム合宿参加から急激に力をつけているセルビアのジョバナも、決勝で勝負強さを見せて優勝、今年すべての大会で優勝を果たした。喜友名、サンドラ、スティーブン、ジョバナの4選手は、オリンピック金メダルと世界選手権連覇の偉業を達成した。
また、ベテラン勢の活躍も光った。ブラジルのブロス(男子組手-60kg)は2010、2014年の世界王者で、世界のトップで15年も活躍する名選手。オリンピック出場はならなかったが、直後のこの大会で悲願の世界一返り咲きとなった。ジョージアのゴギタ(男子組手+84kg)は、37歳での世界選手権制覇。2008年の世界空手東京でメダルを獲得、2014年に荒賀龍太郎を下して世界一に、今回オリンピックにも出場し、長年トップで活躍し続ける鉄人だ。
大会の詳報は、12/23発売のJKFan2月号で特集で紹介する。また試合映像はチャンプDVDで紹介。
【日本選手団結果 金4銀1銅2】
男子個人形:喜友名諒 金メダル
女子個人形:大野ひかる 銀メダル
男子団体形:在本幸司・本一将・本龍二 金メダル
女子団体形:平紗枝・石橋咲織・籔本光咲 金メダル
女子組手-50kg:宮原美穂 金メダル
女子組手-55kg:山田沙羅 1回戦
女子組手-61kg:嶋田さらら 3回戦
女子組手-68kg:染谷香予 2回戦
女子組手+68kg:齊藤綾夏 2回戦
女子組手団体:嶋田さらら、齊藤綾夏、永井カンナ、杉本りさ 5位
男子組手-60kg:内野翔太 4回戦
男子組手-67kg:中野壮一朗 銅メダル
男子組手-75kg:中村良太 3回戦
男子組手-84kg:森優太 銅メダル
男子組手+84kg:安藤大騎 1回戦
男子組手団体:内野翔太、中野壮一朗、中村良太、森優太、中野大輝、安藤大騎、山内健太郎 3回戦
【パラ大会日本選手結果 銅1】
パラ空手 視覚障がいの部:大庭康資 銅メダル