12月3日(金)、「あなたのまちの空手道場探訪」の取材で「日本空手道朋城会 拳城館」(館長:張原啓吾先生)を訪れました。
拳城館は、1966(昭和41)年に長崎県北松浦郡江迎町(現・佐世保市江迎町)にて初代館長の故・大宅春雄先生が『日本空手道塾拳城館』
として小さな公民館からスタートしたことに始まります。以後、55年の歴史の間、故・大宅先生が撒いた青少年への強い意思は、二代目館長の藤原純廣先生、そして現館長の張原啓吾先生へと引き継がれ、現在9支部(道場生約250名)を構えるまでに発展しました。
現館長の張原啓吾先生は鹿児島県に生まれ、9歳の時に日本空手道大濤会高山修武館(馬場光広先生に師事)に入門し空手道を始めました。高校は鹿児島県の強豪・鹿児島城西高校に進み、空手道部に入部(宝富元監督に師事)。高校在学中はインターハイ・全国高校選抜・国体に出場し上位に入賞した実績を持ちます。大学は、福岡大学に進学し空手道部(西村誠司監督、野上修一先生に師事)に入部し、学連での活躍を期待されましたが、膝の怪我を負ってしまい卒業するまで大会に出ることはできませんでした。
大学卒業後は民間企業に就職。福岡勤務の後に佐世保に移り、2005(平成17)年より拳城館(前館長・藤原純廣先生に師事)で指導を開始。拳城館事務局、世知原支部長、春日支部長、大野支部長、拳城館技術指導部長を経て、2016(平成28)年に三代目拳城館館長に就任し、翌年に日本空手道朋城会を設立。同年日本空手道連合会に正式に加盟し、現在に至ります。
拳城館では、道場創立以来、空手道を通した青少年育成や空手道指導者の育成を主眼とし、地域の社会教育活動に取り組んできました。「日々の稽古ではしっかりと基本稽古に取り組んでいます。退屈で変化のない反復動作の中に、創意工夫と日々の気付きを発見するためです」(張原先生)。その上で、副館長の横田博茂先生をはじめ各支部の優秀な指導員が、道場生それぞれの目標やレベルに合わせながら稽古をさせるなど、技術的にもレベルアップを図ってきました。
競技面では、全少・全中・全中選抜には毎年のように複数名が出場、拳城館で稽古を積み張原先生の母校・鹿児島城西高校やその他県内外の強豪高校に進学するなど、競技でも活躍できる選手が育っています。
「55周年を迎えた歴史ある道場ですが、指導者陣はとてもフレッシュです」(張原先生)。合張原先生に、ご自身の空手歴や指導法、今後の展望などお聞きしました。
詳細は12月23日発売の「JKFan2022年2月号」に掲載します。