好評連載中の特集「強豪道場の練習メニュー探求」。4月発売の6月号は、愛知県知多郡武豊町・半田市・名古屋市などで活動する「桑子派糸東流 日本空手道拳和会」(三代目会長宗家:桑子拳和(和也)先生)です。
拳和会は1957年(昭和32年)、初代会長宗家である桑子拳和(佳純)先生によって愛知県知多郡武豊町の地に、知多半島で最初の空手道場として開設されたことに始まります。その後、その意志を二代目会長宗家の桑子拳和(則夫)先生が継ぎ、2016年5月二代目会長宗家の死去により、現会長宗家の桑子和也先生が三代目会長宗家を継承しました。
現在は、本部道場の拳和館をはじめ、半田市・名古屋市・東海市・北名古屋市、岐阜県など、海外も含め16の支部を構え、会全体で約700名の道場生が在籍しています。
拳和会では、初代会長宗家の教えである 「時代にあった常に進化する空手道」を目指し、会員(道場生)・指導陣・保護者が心を一体にし、厳しい中にもバランスを考えた練習を行っています。 「他の道場さんと比べて特に変わったことはしていませんが、やはり基本は大事にしています。その上で、各自に合った強化すべきポイントを探し、稽古する。道場生は拳和会で十分に基本を固めてから、高校・大学などで進化して花を咲かせていますね」(桑子和也先生)。
これらの稽古・指導の結果、各全国大会出場選手を多数輩出し、 またその中で上位入賞できる選手も育ってきました。会長宗家の桑子和也先生が、2005年の全日本空手道選手権大会男子個人形で第3位に入賞。さらに日本スポーツマスターズ全国大会・男子形1部で6連覇を達成。桑子先生の妹で三厨晴恵先生(拳和会支部:武豊体協空手道場代表)もインターハイ・国体に出場実績があります。
さらに、拳和会全体の道場生から全少・全中・全中選抜などにおいて多数の入賞者を輩出し、2011年の第19回全国中学生空手道選手権大会女子団体形では拳和会のメンバーでチームを組んだ武豊町立武豊中学校が準優勝。2013年には桑子明大選手(星城高校→中京大学卒、現指導員)が、第21回全国中学生空手道選手権大会男子個人形第3位。2014年には年代海里選手(星城高校→同志社大学卒、現指導員)が、第58回全日本学生空手道選手権大会男子個人形第3位。2020年には、堀場早耶選手(御殿場西高校→現国士舘大学1年)が、文部科学大臣杯全国高等学校空手道形インターネットGPにて女子形で優勝(グランプリ)したことは記憶に新しいところです。堀場選手は、2012年第12回全日本少年少女空手道選手権大会小学校4年生女子形でも優勝の実績があります。
今回、同会での普段の練習の中から、近年競技実績が高い形の練習を中心に紹介してもらいました。
詳細は、4月22日発売の6月号で掲載いたします。ご期待ください。