10月15日、兵庫県の明石中央体育会館にて「第36回信川派糸東流会錬志館空手道選手権大会・第2回国際大会」が開催された。
信川派糸東流会は、(公財)全日本空手道連盟公認範士8段・元一級資格審査員の信川邦明氏(谷長次郎氏に師事)が2001年に兵庫県加古川を中心にスタートした。現在では、町道場に加え、スポーツクラブやカルチャーセンター、神戸第一高校空手道部、国立明石高専、実業団などにもチームを持ち活躍の場を広げている。
また、現会長である信川義明氏は国際審判員として世界空手連盟(WKF)の世界選手権大会の決勝戦を捌くなど、日本を代表する審判の一人である。さらに日本代表選手である安藤大騎選手も所属する一大流派である。
現在、スリランカ・インド・イングランド・スコットランド・ネパール・マレーシア・トリニーダードトバゴ・ボツワナ・フィリピンに海外支部を持つ信川派糸東流会。今回は5つの海外支部からも100名弱が参加。国体や全日本選手権などの運営を手掛ける(株)ケイティディが運営を担い、タブレットを使った形判定、トーナメント抽選なども最新のシステムで実施された。
開会式では、西村康稔経済産業大臣から伝統と文化を尊重した武道教育が実践されていることへの感謝や、丸谷聡子明石市長などからの祝電も紹介された。
35人が参加した一般有段男女形の部ではフィリピン代表選手としてAKFアジア選手権の参加経験があるREBECCA CYRIL TORRES選手が、スピードとパワーが調和したオーハンダイを演武して優勝。
支部長がナショナルチームの代表監督を務めるネパールなど、各国から26人が参加した一般男子有段組手の部では、安藤大騎が高いテクニックで観客を魅了し優勝。大会の翌々週にWKF世界選手権を控える安藤選手。「+84kg級日本代表として参加するWKF世界選手権に向けて、生まれ育った信川派のこの大会で良い感覚が掴めました。世界一に向け頑張って来ます」と力強く語った。
第36回信川派糸東流会錬志館空手道選手権大会・第2回国際大会
主催:日本空手道信川派糸東流会 錬志館
日時:2023年10月15日(日)
場所:明石中央体育会館(兵庫県明石市)
参加国:インド・マレーシア・スリランカ・ネパール・フィリピン
参加人数:400人
日本空手道信川派糸東流会
加盟国:インド・マレーシア・スリランカ・ネパール・フィリピン・イギリス・スコットランド・トリーダドバゴ
国内道場数:20か所