10月9日、マドリード世界選手権の大会4日目、男女の団体組手の予選、敗者復活戦が行われた。
女子団体組手では、日本の植草歩が、重圧のかかる場面を幾度も乗り越える活躍で決勝進出。先鋒・川村菜摘、中堅・齋藤綾夏、大将・植草の固定オーダーで挑んだ日本は、3回戦のイラン戦で1勝1敗から植草が勝利して代表戦に持ち込み、代表戦で再び登場の植草が判定勝ちを収めた。さらに地元スペインとの準決勝では、スペイン大応援団のアウェーの中で、勝利をもぎ取る中段突きを一閃。この日ノリにノッていたスペインのローラとの大将戦を制した。
「頼もしい後輩たちの頑張りに、応えたいと思いました」と川村、齋藤の粘り強い戦いに奮起した植草。2006年、フィンランド大会以来、2度目の世界一がかかる女子団体組手。10日の決勝はフランスと対戦する。
一方、41年ぶりの世界一を目指した男子団体組手は、3回戦でトルコに惜敗。敗者復活戦を勝ち上がり、11日の3位決定戦へ進んだ。