好評連載中の特集「強豪道場の練習メニュー探求」。2022年1月号は、1969(昭和44)年に京都市にて創設した日本空手道 大志館(中野秀人館長)です。
大志館は、1969(昭和44)年に前館長の中野秀男先生により、地域青少年の健全育成のため、空手道の修錬を通し、礼儀・規律・忍耐力を身につけ、思いやり・優しさを育み、これらを日常生活に活かして社会貢献ができる人材づくり、すなわち『教育空手道』を目的に「太秦青少年空手教室」として創設されました。その後、名称も「京都太秦青少年空手教室」、そして「日本空手道 大志館」へと発展し、全日本空手道連盟剛柔会所属の道場として活動しています。
競技面では、実息の中野秀人先生(天理大学OB、2009年~2021年全空連ナショナルチームコーチ)が、1986年WKF世界空手道選手権で優勝、その他にも大志館で薫陶を受け国内外で活躍する選手が多数輩出されるなど、道場生の多くは『教育空手道』で磨かれて競技の世界でも活躍しました。
その後、中野秀人先生が二代目として引き継ぎ現在に至り、京都市右京区の本部道場の他、6つの支部(教室)を有しています。現館長の中野秀人先生は、府立高校教員として空手道部の指導の他、全空連ナショナルチームコーチとして指導の第一線で活躍してきました。
中野秀人先生が本格的に大志館での指導に携わるようになってからは、競技での成績もさらに上昇。近年では東海志保(府立嵯峨野高校→同志社大学卒)、釜口幸樹(浪速高校→京都産業大学卒)、中野壮一朗(浪速高校→帝京大学卒)、中野あさひ(華頂女子高校→近畿大学4年)、田中透也(大阪学芸高校→京都産業大学3年)、澤島さくら(華頂女子高校→帝京大学2年)、小堂利奈(華頂女子高校→京都産業大学1年)らが国内外の大会で活躍しました。
また、今春には、中野紘志朗(浪速高校3年)が第40回全国高等学校空手道選抜大会男子団体組手で優勝、今夏には、嶋田暖 (小学校6年)が第21回全日本少年少女空手道選手権大会6年生女子組手で準優勝したことは記憶に新しいところです。
今回は、大志館で普段行っている練習の中から、形を打つ際の気をつけたいポイント(剛柔流)と組手では間合いをコントロールしつつの反応練習などを中心に紹介してもらいました。
詳細は、11月22日発売の2022年1月号で掲載いたします。ご期待ください。