アジア選手権大会最終日の20日に行われたシニア女子個人組手の決勝。日本が4種目で決勝に進出、3選手が金メダルを獲得した。
-68kgの日本・染谷香予が、決勝で猛烈な圧勝劇を見せた。開始早々に中段の前蹴りを決めると、その後、相手選手の技の後を狙っての上段回し蹴りを2度決めるなどして9ー1と圧勝。会場を大きく湧かせて優勝し、自身5度目のアジア制覇の偉業を果たした。染谷は今年はセルビアへの海外武者修行に挑戦。ロクサンダ先生のもと、オリンピック金メダリストのジョバナらとの練習で新たな発見を得た。気づきや発見を確かな力にできる強みが、染谷にはある。
-55kgの中村しおりは、決勝でベトナム選手と対戦。互いが遠い距離で相手を誘い合う展開で、まさに我慢比べの試合に。緊張感続く息を呑む0ー0から、最後の最後、残り時間2秒で、相手選手が前脚を上げた瞬間に飛び込んだ中村が刻み突きで1点をもぎ取る。1ー0で中村が勝利、アジア初優勝を決めた。中村にとって、国際大会は2018年10月以来実に4年ぶりの優勝となる。
+68kgの植草歩は、決勝でカザフスタンのソフヤと対戦。オリンピック銅メダリストである実力者ソフヤに対し、植草は開始1分、代名詞と言える中段突きを鮮やかに決めて先制し勢いづいた。相手の動きをしっかり見極めて突きを決めて加点し、3ー0の快勝。アジア2度目の優勝を決めた。
-50kgの宮原美穂は、中華台北のグーとの点の取り合いになり、7ー8で惜しくも敗れた。宮原は銀メダル。
女子組手-68kg:染谷香予 金メダル 決勝vsベトナム 9ー1勝
女子組手+68kg:植草歩 金メダル 決勝vsカザフスタン 3ー0勝
女子組手-55kg:中村しおり 金メダル 決勝vsベトナム 1ー0勝
女子組手-50kg:宮原美穂 銀メダル 決勝vs中華台北 7ー8負
【大会情報まとめ】
https://www.karatedo.co.jp/news/topics/20221215/27168
★大会の模様は、2023年1月23日発売のJKFan2023年3月号に掲載予定
https://www.jkfan.jp/jp