好評連載中の「強豪道場の練習メニュー探求」。今月は、(公社)日本空手協会 諸口支部 濤誠館(大阪市鶴見区)です。
濤誠館は、館長の池田清剛先生により2003年に創立された道場です。池田先生は、日本空手協会 京橋支部 鶴見道場(杉本高徳師範)で空手を始め、柏原高校(現・東大阪大学柏原)在学中は、インターハイ団体組手のメンバーとして優勝の実績を持ちます。大阪商業大学に進学後も全日本学生個人組手で優勝するなど、学連の大会でも活躍し、卒業後は会社員勤めをしながら道場での指導の手伝いをし、29歳で諸口支部 濤誠館として独立しました。
濤誠館は道場立ち上げ以来、会派大会のみならず全空連をはじめ多くの大会で活躍選手を輩出してきました。これまでの道場生の活躍について池田先生は、「もちろん、道場生それぞれの努力や頑張りもありますが、私自身の出身道場や高校・大学時代のつながりで、預けてくれる親御さんも空手関係の方が多いのです。ですから、子ども達とともに親御さんも一生懸命です。道場がここまでこれたのも様々な場面でサポートを頂いている親御さん達のおかげです」と話します。「また、これまでに大阪を中心に強豪高校や大学に進んだ子がいますので、その子達が練習メニューなどをフィードバックしてくれています」。
これらの環境下のもと、島隼人(御殿場西高校→帝京大学OB)・愛梨(御殿場西高校→帝京大学4年)・偉介(御殿場西高校2年)の3兄妹の活躍のほか、近年の国内外の大会で活躍する選手を複数輩出し、今年度は4名がシニア・ジュニアナショナル強化選手にも選ばれています。また昨年には、第49回全国高等学校空手道選手権大会(インターハイ)男子団体組手のメンバーとして広沢暖我(浪速高校3年)が優勝。また、第30回全国中学生空手道選手権大会(全中)男子団体組手優勝のメンバーとして石井羚矢(浪速中学校3年)が活躍したことは記憶に新しいところです。
今回は、濤誠館での普段の稽古の中から、実際の試合での状況を想定した組手のパターン練習など、徹底した反復練習メニューを中心に紹介してもらいました。
詳細は、2月22日発売の2023年4月号で掲載いたします。ご期待ください。